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メガネメーカーV社 商品開発部

アウトドア用サングラスの目玉、サステナブル対応したレンズ材料が見つからない!

世界的認証機関TUV Rheinland®が認めた、微結晶ポリアミド樹脂の可能性とは!

背景

得意先から「アウトドア用サングラスのプレミアムモデルを商品ラインアップに加えたい」と、相談を受けたV社。企画が進む中、フレームとレンズの材料は環境貢献できるもの を採用し、ブランドイメージアップと話題性、他社との差別化を図ることが決まった。ところが開発の段階で、思わぬ難題が待ち構えていた。

課題

第三者機関で環境貢献の認証がされ、アウトドアでも対応できる耐久性をもつレンズ用樹脂素材を求めて

難航を極めたのはレンズ用の材料選定でした。商品開発部は早速、レンズに使えそうなサステナブルという特徴を持つ材料情報と、サンプルを集めることにしました。選定条件となる項目をまとめ、取引のある樹脂素材を取り扱う商社などに問い合わせてみたのです。

アウトドア用サングラスのレンズなので優れた耐久性や耐衝撃性があり、長期間の使用が可能なことは必須です。また、光学レンズとして使用できるレベルの高い透明性も求められました。それに加え、低吸水性や寸法安定性を維持できることや、製造時の歩留まりを考慮すると割れが起きにくい高いクラック耐性も必要です。もちろん、快適な装着感が得られるように、軽量であることも外せない条件でした。

商品開発部のS氏はこのときの様子を次のように振り返ります。
「最も難しいと思われたのが、環境貢献できるという点でした。再生可能資源を活用し、CO2を削減できる生産プロセスであり、環境に配慮したものでなければなりません。ところが、そのような素材であっても第三者機関などの認証が取れていなければ、証明ができないため、高いハードルになりました」

問い合わせ先の範囲を広げるなど、情報収集を継続しましたが、期待する結果は得られません。この状況に商品開発部はなす術もなく、得意先からの進捗確認に追われ、対応に苦慮する日々が続いたのでした。

課題のポイント

  • アウトドア用サングラスに必要な耐久性や耐衝撃性を満たしたレンズ用樹脂素材が必要

  • 環境貢献に対する認証が取れている素材を使用したいが、条件を満たすものが見つけられない

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