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エンジニアリング会社C社 設備設計部

世界初、分離膜を用いたバイオディーゼル燃料の精製

蒸留法に比べて20倍近く生産性向上を実現した、最も省エネで生産性の高いシステムとは

解決

解決のポイント

  • ナノレベルで不純物を除去して、高品質なバイオディーゼル燃料を得られた

  • エネルギーコストの低減により、安価な精製処理が可能になった

  • 膜分離法は常温に近いプロセスが可能で、危険性がなく安全だった

  • 連続運転が可能で熱分解するエステル分も無いため高い収率で精製できた

分離膜を用いた新たなバイオディーゼル精製方法で、純度99%、高収率90%を実現

情報収集を進める中で、取引先からポリプラ・エボニックの分離膜PURAMEM®の評判を聞き付けます。気になったE氏は早速問い合わせて、詳細を聞いてみることにしました。

「通常、膜分離は水処理用が主ですが、PURAMEM®は耐薬品性の高いポリマー材料で作製された分離膜で、非極性の有機溶媒中でのナノろ過が可能とのことでした。この分離膜を用いて不純物の少ない高品質のバイオディーゼル燃料を精製した実績もあるとのことで、期待に胸が膨らみました」(E氏)

この“膜分離法”という精製方法は、蒸留法と比べて 生産性が高く、高収率であり、エネルギーコスト低減により安価、燃料を高温処理しないため安全であるという特徴があることがわかりました。早速、サンプル提供を受けてテスト運転を行います。

「数回のパイロット試験を経て、高品質なバイオディーゼル燃料の精製に成功しました。不純物を除去して燃料成分であるエステル分が純度99%を達成し、収率性も高く、蒸留法では75%以下のところ膜分離法では90%の高収率を実現できたのです」(E氏)

クライアント企業にPURAMEM®による精製装置の紹介と提案をしたところ、新設備としての採用が決定します。稼働を開始してから、既存システムより20倍近く生産性向上が実現して高評価を得ました。また、現在は外食産業関連の取引先から廃食用油を回収することで、地産地消の循環モデルを形成することにも成功したそうです。

膜分離法は最も省エネで生産性の高いシステムです。C社としても、サステナブルな社会の実現を目指して持続可能な社会構築に貢献できるよう、今後も積極的に提案していきたいと考えています。

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