
カシオ計算機様
革新的なデザインの「最強のタフネス」を目指す素材
採用商材
採用商材「G-SHOCK」のご紹介
「タフネス」の象徴「G-SHOCK」はこれまでと同等以上の耐衝撃性を実現しながら、従来のイメージを覆すデザインを発表し、常に進化し続けています。カシオ計算機(以下カシオ)は “G-SHOCK” の中でも、過酷な陸上環境での使用を想定した「MUDMASTER(マッドマスター)」シリーズ「GG-B100」(2019年7月発売)のケース(時計のムーブメントを収める部分)に、ダイアミド® CXを採用しました。

課題
現行品のケースに使用しているプラスチックを超える機能を追及
- 「タフネス」さに一切の妥協を許さず、耐衝撃性をさらに向上させたい
- 過酷な環境でも難なく使用できる、軽く、頑丈で、寸法安定性(防水性)を向上させたい
ケースに求める機能性や装着性などを向上したい
- 耐候性・高発色性は必須機能
- 耐薬品性(装着時に皮脂・香水・整髪料に触れることがあるため)
- 金属アレルギーのユーザーにも優しい
カシオは、以上を備えた次世代G-SHOCKの「革新的なデザイン」の実現を可能とする材料を探索していました。
背景
「ダイアミド® CX」との出会い
カシオは2012年、ポリプラ・エボニックの微結晶透明樹脂トロガミド® CXをSHEENシリーズに初めて採用します。 その後、G-SHOCKスカイコックピットシリーズ及び、BABY-Gネオンダイアルシリーズのバンドや機構部品にもトロガミド® CXを採用しています。 トロガミド® CXの透明ベースに着色することによって、鮮やかな発色が実現できることが、当時の主な採用理由でした。 加えてトロガミド® CXは、耐久性、耐薬品性、低吸水性による優れた寸法安定性といった特長を兼ね備えている点にも、高い評価を得ました。
2019年にカシオは発売35周年以降のG-SHOCKに向けて、それまで使用されていた材料より更に厳しい耐衝撃性などの高性能を求めていました。 その要求に応えるため、ポリプラ・エボニックは耐衝撃構造のケース素材にダイアミド® CXを提案します。ダイアミド® CXは、トロガミド® CXをフィラーで強化した新素材。 トロガミド® CXの特長である透明性を犠牲にする代わりに、カシオが求める様々な性能において、高評価を得ることができました。 また、トロガミド® CX7323 のこれまでに時計のバンドや機構部品への採用で評価されてきた高発色性、耐候性、耐薬品性の実績も採用の要因です。